日本宗教学会第57回学術大会 (於龍谷大学) 第2部会
知る | 教団・社寺・教会の概要・沿革 | 50 | 100.0% |
教義・教え | 9 | 18.0% | |
宗教的人物 | 3 | 6.0% | |
宗教思想・宗教哲学 | 0 | 0% | |
宗教学・宗教研究 | 3 | 6.0% | |
宗教と社会 | 3 | 6.0% | |
宗教と政治 | 2 | 4.0% | |
宗教と経済 | 0 | 0% | |
宗教と科学 | 0 | 0% | |
その他 | 29 | 58.0% | |
話し合う | BBS | 5 | 10.0% |
チャット | 1 | 2.0% | |
メーリングリストへの誘い | 1 | 2.0% | |
その他 | 1 | 2.0% | |
打ち明ける | 人生相談 | 1 | 2.0% |
懺悔・告白 | 0 | 0% | |
カウンセリング | 0 | 0% | |
その他 | 0 | 0% | |
祀る | 参拝・参詣 | 10 | 20.0% |
巡礼・巡拝 | 1 | 2.0% | |
年中行事 | 0 | 0% | |
葬送・墓参・死者儀礼 | 0 | 0% | |
その他 | 0 | 0% | |
願いを叶える、力をもらう | 占い | 6 | 12.0% |
まじない | 0 | 0% | |
祈祷 | 5 | 10.0% | |
その他 | 1 | 2.0% | |
修行する | 写経 | 0 | 0% |
写仏 | 0 | 0% | |
瞑想 | 0 | 0% | |
その他 | 0 | 0% | |
入信・入会する | 入会申し込み受け付け | 0 | 0% |
その他 | 4 | 8.0% | |
買う | 出版物 (書籍・雑誌・CD) | 1 | 2.0% |
お守り | 4 | 8.0% | |
食品 | 0 | 0% | |
その他 | 2 | 4.0% | |
鑑賞する | 景観 | 14 | 28.0% |
宗教建築 | 6 | 12.0% | |
宗教美術 | 4 | 8.0% | |
宗教音楽 | 3 | 6.0% | |
宗教文学 | 1 | 2.0% | |
その他 | 7 | 14.0% | |
つながる | リンク集 | 26 | 52.0% |
その他 | 4 | 8.0% | |
その他 | - | - |
東京都神社庁の新倉重行参事は「神社にお参りするというのは、 画面を拝めばいいというものではありません。おみくじも社頭で引いてこそ 意味があるのです。また、インターネットで崇敬者を募集するようなことがあれば、 神道のあり方から逸脱しますので、開設にあたって何らかの制限を設けたいと 思っています」と話す。
「特集・神社とインターネット」(『神社新報』1998年1月1日)での 佐野和史氏の署名記事「教化の窓を広げる」:
神社がホームページを開設する目的は種々あるだらうが、単なる集客や宣伝のみに ついての効果は期待できないと思ふ。もともと遊び感覚でコンピュータを 操作する若者向けに発信しても、これらに参加してゐる若者の行動力からして、 インターネットのホームページを見ただけで、わざわざ遠隔の神社まで足を運ぶか どうか疑問だからだ。
「バーチャル参拝」やネット上での「おみくじ」などは、今のところ神職の 自主規制に委ねるしかないのだが、コンピュータの普及やより多くの神職の 参画によって、個人的には、いづれ淘汰されるのではないかと考へる。
1998年8月20日に矢先稲荷神社(東京都台東区)で神社Webサイト運営者を 中心とする神職によって開催された研修会 「神社界インターネット利用の現状と未来―人文系のパソコン利用―」 (Shrine Net・神社オンラインネットワーク連盟共催)で出された意見:
「バーチャル神社は、実際に行けない人には役立つかもしれないが、やはり(実 際の神社の)おごそかな場所に行くことが大切。最終的には実際に神社に参拝に来てほ しい」との意見が出た。([ウォッチ編集部1998])
また、上記研修会の準備段階で交わされたメールでは、人々を呼び寄せる 「ウリ」としてのおみくじ等は必要という意見が出された (1998年8月12日、 富山県在住神職)。総じて、(virtual の本来の意味での) 「実質的な」儀礼である というよりも、疑似的 (pseudo) なものであり、客寄せのための遊びであるという 認識がみられ、神社 Web サイトが現実の神社の境内・社殿の代替物とは なりえないとみなされている。
画像情報が多いと、回線の細いユーザーには 負担を強いる。多くの人にとって読みやすい Web ページに するための注意点をまとめたさまざまなガイドラインが存在し ([Burstein 1998])、 またサイト運営者のもとにはユーザーからの批評・感想を記した E-mail が 寄せられるはずであるから、 通常は運営者の初期の意図のままで Web サイトが 維持されることは考えにくい。しかし、次に挙げる特徴により、 必ずしも神社 Web サイト全般が相互作用なき自己開示とまでは言いきれない。
本研究は、(財)電気通信普及財団平成9年度助成研究 「コンピュータ・ネットワークの普及と宗教的行為の変容に関する調査研究」 (黒崎浩行・葛西賢太・田村貴紀・深水顕真) によるものです。