最近買ったCD


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ゴダイゴ『アワー・ディケイド』 Godiego, Our Decade

(日本コロムビア COCA-11877)

ゴダイゴの1979年の作品。当時中学1年生だったが、このアルバムや、Magic Monkey, Magic Capsule を友達から借りて聴いた憶えがある。島根県民会館でのコンサートにも行った記憶が……。最近再結成してよくテレビに登場するので、懐かしくなって復刻CDを買ってきた。ゴダイゴというと『西遊記』や『銀河鉄道999』などの主題歌といったイメージだが、このアルバムはそういう色がなく、独自のセンスが光る佳作だと、あらためて思う。演奏に関して言えば、当時はやっぱりタケカワユキヒデのボーカルに、英語で歌っているということも含めて、惹かれたものだが、今聴くと、ミッキー吉野のキーボード演奏が、ちょうどいい色褪せ具合というか、なかなか渋い味を出している。

それから、たしか、NHKのドラマ『男たちの旅路』(山田太一脚本、鶴田浩二・水谷豊・桃井かおり・柴俊夫らが出演) で、クレジットではミッキー吉野名義だったが、このアルバム中の曲が使われていた回があった。(1999年10月20日)

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Paul Butterfield's Better Days, Live at Winterland Ballroom

(ビクターエンタテインメント VICP-60651)

実はあまりよく知りません :-) 1973年のライブ音源の初CD化だそうです。 しかし、年度末のいちばんスケジュールがたてこんでいた時期に聴いて、 とても癒されたCDであることだけは確かです。(1999年4月3日)


山崎まさよし『ドミノ』

(ポリドール POCH-1747)

『ステレオ2』からのファンですが、このアルバムでは特に、 リズムトラックが強調されていたり、シンプルな構成だからかもしれないけれども、 メロディおたくぶりがブリブリ発揮されていて、本当に酔いしれます。 本人は Beck の線を狙っているのかも。 (1998年12月25日)


Massive Attack, Mezzanine

(Virgin WBRCD4)

そういえば、平山さんが Oasis を評するのに Echo and the Bunnymen を引き合いにだしてましたが、 Massive Attack は私にとっては、なんとなく Flying Lizards という80年代前半の テクノポップバンドを彷彿とさせずにはいられません。Flying Lizards は、 鳥山明『Dr. スランプ』で知ったバンドで、Curtis Mayfield の Move On Up のカバーなどをやっていました。(1998年6月14日)


Erykah Badu, Live

(Universal Records UD-53109)

去年1st アルバムを出したばかりの新進 R & B 女性シンガー (D'angelo などとともに「ネオ・クラシック・ソウル」と言われている) のライブ盤。 ライブ録音ならではの音数の少なさは、 Galliano の Jus' Reach Live EP や、 最近では、 Babyface の MTV Unplugged NYC 1997 などでも、上質さを醸し出す要因として働くように思えるのだが、 このCDでも、とてもよい空気が流れているように感じさせる効果を出していて、 彼女独特のクールな世界を演出している。 とにかく最初のベースライン (マイルスの "So What" だ) から ゾクゾクさせてくれる。(1998年1月14日)

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Todd Rundgren, With a Twist...

(Guardian Records / 東芝EMI, TOCP-50396, 1997年12月10日発売)

もうCDリリースという供給形態はとらないと言っていたはずのトッド・ラングレンの、 ボサ・ノヴァ/ラウンジ・ミュージック調アレンジによる、セルフ・カヴァー集CD。 米国ではすでに秋に発売されており、 またこのアルバムをもとにしたツアーも行われたそうだ。 たしかに超名曲の ``I Saw the Light'' や ``It Wouldn't Have Made Any Diffrerence'' などは、 あらためてトッドの織りなすメロディーの巧みさを再確認させてくれる仕上がりに なっていて、Marvin Gaye のカヴァーである ``I Want You'' も とても気に入ったのだが、 Runt などでのタフで揺るぎない演奏も好きな私としては、 なんとも複雑な気分にさせられてしまう。(1998年1月6日)

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東京スカパラダイスオーケストラ『Moods for Tokyo Ska: We Don't Know What Ska Is!』

(Epic/Sony Records, ESCB 1842, 1997年11月21日発売)

スカパラの、いわゆる「スカ」のスタイルで演奏された曲を集めたアルバム。 私にとってスカパラはメジャーデビュー前のビニール盤、『スカパラ登場』、 それと『Pioneers』がベスト3なのだが、 そのなかでも特に秀逸な、「ペドラーズ」(これは未発表のライブ録音)、 「Monster Rock」、「The Look of Love」が収められていて、 最近はずっとCDプレーヤーに載ったままである。(1997年12月25日)

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ギターウルフ『狼惑星』

(Ki/oon Sony Records, KSC2 190, 1997年9月21日発売)

知人の大谷栄一氏より、 The Jon Spencer Blues Explosion のようでよいと勧められて買ったが、 今年1月の来日のときにはオープニング・アクトを務めていたのだそうだ。 おバカなロックンロールが好きな人にはお勧め。(1997年9月25日)

大谷栄一氏の絶賛の辞: 「ギターウルフは最高です。 ダイナソーJrにツアーへの同行を求められて、 「(ダイナソーJrの)名前を知らない(!)」から、 それを断ったというエピソードをもつギターウルフ。 巷ではその爆音ロックぶりを、 ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンと比較して語られたりもしますが、 とにかくその爆音スペシャルを大音量で聴いてみてください。 あなたをもきっと吼えることができます。アウー!!!」

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スガ シカオ『Clover』

(Kitty Enterprises, Inc., KTCR-1447, 1997年9月3日発売)

私にとって日本のロック/ポップスを聴くという行為は、自分の生活感情の少しキレイすぎる相似形を探し当てるようなことである。スガ シカオのこのファースト・アルバムは、久々にぴったり当てはまったという感じ。最初は佐野元春 (『SOMEDAY』までの) や岡村靖幸 (実はあまりよく聴いていない) などの影がちらついたが、それらの新作に今やほとんど期待していないのと違って、次にどんな作品がリリースされていくのかとても楽しみだ。(1997年9月7日)

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※注: このページは全ての〈最近買ったCD〉を網羅しているものではありません。


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Last updated: Oct 20, 1999.
Hiroyuki KUROSAKI <noir@st.rim.or.jp>