仕事一覧(全)

  • [書籍] 『基礎ゼミ 宗教学』(大谷栄一・川又俊則・猪瀬優理編)世界思想社、2017年4月。 [amazon.co.jp (HTML)]

    「宗教」をアクティブラーニングという手法で学ぶために作られた教科書。そのなかの第15章「被災者への支援で求められるものは何か?―「心のケア」、臨床宗教師、霊性」を担当し、東日本大震災の際に宗教者・宗教団体が行った支援活動の多様性を踏まえたうえで、災害時において宗教に何を期待するかを議論できるようになるための知識やワークを提供。

  • [論文] 「自然災害からの復興における宗教文化の位相 : 生業の持続・変化の観点から」『宗教と社会貢献』7巻1号、2017年4月、1-17。 [リポジトリ (HTML)]

    自然災害からの復興に果たす宗教文化の役割を検討するにあたり、「脆弱性/レジリエンス」パラダイムを採用し、レジリエンスと宗教文化との関連性をめぐる議論を参照する。次に、「復興」とは何か、という批判的な問いを含むものとして復興過程への宗教文化の関与を考えるにあたり、自然と人間との関わり、生業(subsistence)にリンクするものとしての宗教文化に期待が寄せられていることを見る。最後に、生業の持続・変化に関わる宗教文化の諸相を記し、宗教研究者を含む復興過程への関与を展望する。

  • [エッセイなど] 「【若木が丘だより】7年目の春」『國學院大學学報』656号、10。 [PDF (PDF)]

  • [論文] 「渋谷の防災・減災と宗教文化」國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会・上山和雄編著『渋谷 にぎわい空間を科学する』(渋谷学叢書5)雄山閣、2017年2月、209-228。 [amazon.co.jp (HTML)]

    東日本大震災の記憶・教訓から、また首都直下型地震や南海トラフ地震が予想されることから、渋谷においても防災・減災はより身近で切実なものになっている。そのなかで、災害時の避難場所・避難所として宗教施設を開放するための協定締結、連携の取り組みや、地域の伝統行事への参加を通じた共助を「減災と言わない減災」として展開する取り組みをとりあげ、その可能性と課題を示す。

  • [エッセイなど] 「日本文化研究所のインターネット情報発信をめぐる回想」『國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所年報』第9号、2016年9月、44-46。 [PDF (PDF)]

  • [論文] 「東日本大震災におけるコミュニティ復興と神社: 宮城県気仙沼市の事例から」『國學院雑誌』116巻11号(通巻1303号)、2015年11月、17-29。 [リポジトリ (HTML)]

  • [エッセイなど] 「まつりの力」『在家佛教』761号(64巻10号)、2015年10月、38-43。 [掲載号目次 (HTML)]

  • [論文] 「(国際会議報告)第3回国連防災世界会議における宗教」(稲場圭信・黒崎浩行著)『宗教と社会貢献』5巻2号、2015年10月、73-94。 [リポジトリ (HTML)]

  • [口頭発表] 「コミュニティ復興の課題と神社: 宮城県気仙沼市の事例から」日本宗教学会第74回学術大会、創価大学、2015年9月5日。

  • [論文] 「地域再生のため宗教に何ができるか: ソーシャル・キャピタルの視点から」小熊英二・赤坂憲雄編著『ゴーストタウンから死者は出ない: 東北復興の経路依存』人文書院、2015年7月、237-256。 [amazon.co.jp (HTML)]

    東日本大震災のからの地域の再生における宗教者、宗教団体、宗教文化の関わりの特徴と課題を、地域社会の自律性の回復ないし再構成に果たしうる役割という観点から考察する。

  • [研究調査報告] 「福島県相馬市・南相馬市の神社と津波伝承に係る調査報告」平成24年度 公益財団法人三菱財団人文科学助成金研究 研究成果報告書(ID:24224)『延喜式内社を中心とした神社と自然災害伝承の宗教史的研究』研究代表者 藤本頼生、2014年9月、81-84。

  • [エッセイなど] 「【談話室】つながりの中での学び」『國學院雑誌』第115巻第9号、2014年9月、32-33。

  • [口頭発表] 「災害支援と記憶継承における情報ネットワークの役割と宗教」日本宗教学会第73回学術大会、同志社大学、2014年9月13日。

  • [論文] 「宗教界の動き: 総論」『311復興支援 無形文化遺産情報ネットワーク報告書 2013: 東日本大震災被災地域における無形文化遺産とその復興』独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所無形文化遺産部、2014年3月、108-109。

    東日本大震災における宗教者・宗教団体の支援活動とその連携の動きを紹介し、公共領域で求められる宗教の支援とその困難さに触れるとともに、災害時のトラウマ、ストレスに関する宮地尚子の「環状島」の議論を参照して、復興の途上における「水際」で被災者の声を聴くこととしての祭りや儀礼への期待を述べる。

  • [新聞投稿記事] 「福島県南相馬市の神社における災害の記憶継承と地域再生の祈り」『神社新報』3203号、2014年3月10日。

    神道宗教学会平成25年度パネル発表「神道と自然災害 神社に遺された自然災害伝承から見る」の発表要旨。東日本大震災による津波・原発事故を被った福島県南相馬市の神社における、災害の記憶継承と地域再生の祈りのための取り組みを報告。

  • [項目記事] 「被災地の神社と祭りの復興」渡邉直樹責任編集『宗教と現代がわかる本2014』平凡社、2014年3月、124-127。 [amazon.co.jp (HTML)]

    東日本大震災における神社の被災と復旧・復興、祭りや民俗芸能の復興に関する動きを紹介。

  • [論文] 「復興の困難さと神社神道」国際宗教研究所編『現代宗教2014』国際宗教研究所、2014年3月、227-248。 [本文 (PDF)]

    被災地の復興への寄与ではなく、復興の困難さに地域・自然とともに直面しつつ、復興とは何かという問い直しのなかにあるものとして、神社復旧支援活動、祭りと民俗芸能の復活、祈りの支援の動きをとらえ、考察する。

  • [論文] 「宗教を越えた災害支援のネットワーク」國學院大學研究開発推進センター編、古沢広祐責任編集『共存学2 災害後の人と文化 ゆらぐ世界』弘文堂、2014年2月、69-84。 [amazon.co.jp (HTML)]

    東日本大震災において、異なる宗教伝統に属する宗教者同士が連携して支援にあたる動きがつくりだされ、宗教研究者もその実践に関与していったことを時系列を追って振り返り、なぜそのような連携が生まれたかを考察する。

  • [論文] 「(研究ノート)災害と神社関係絵葉書: 仙台平野から相馬地方まで」國學院大學研究開発推進機構学術資料センター編『学術資料センター絵葉書資料目録〈青森・岩手・宮城・福島〉: 宮地直一旧蔵資料・神道資料館所蔵資料』國學院大學研究開発推進機構学術資料センター、2014年2月、167-169。

    東日本大震災により被災した地域のうち、宮城県仙台市以南から福島県南相馬市にかけて、本目録所載の神社関係絵葉書資料に写っている景観と現在との異同を挙げつつ、被災地の復興・再生に向けた諸実践のなかで本資料を活かすことを提案する。

  • [論文] 「神社神道の活動」稲場圭信・黒崎浩行編『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル4 震災復興と宗教』明石書店、2013年4月、63-87。 [amazon.co.jp (HTML)]

    東日本大震災において、被災地の神社は地域住民の相互扶助の場として、また地域を超えた救援の拠点として機能しえたこと、再生・復興の困難さを地域とともに抱えつつ「ふるさと」を未来につなぐ役割を果たそうとしていることを、現地訪問による事例から述べる。

  • [書籍] 『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル4 震災復興と宗教』(稲場圭信・黒崎浩行編)明石書店、2013年4月。 [amazon.co.jp (HTML)]

    宗教がソーシャル・キャピタル(社会関係資本)になるのかどうかを問う叢書の4巻目として、東日本大震災の被災地・被災者支援と復興の過程における宗教の役割を検討する。

  • [論文] 「(研究ノート)宗教者災害救援マップの構築過程と今後の課題」(稲場圭信・黒崎浩行著)『宗教と社会貢献』3巻1号、2013年4月、65-74。 [リポジトリ (HTML)]

    東日本大震災における宗教者と宗教研究者との連携による支援のひとつとして取り組んだ、「宗教者災害救援マップ」の構築過程を振り返り、反省点と今後の課題を検討する。

  • [論文] 「渋谷の住宅地と神社祭礼」石井研士/國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会編著『渋谷学叢書3 渋谷の神々』雄山閣、2013年3月、117-143。 [amazon.co.jp (HTML)]

    現代社会において町内会・自治会の活動に新たな支え合い、社会包摂への期待がかけられている中で、渋谷の住宅地における祭礼の意義を検討する。

  • [口頭発表] "Relief Activities of Religious Organizations." International Conference: Opportunities and Challenges of Participatory Digital Archives: Lessons from the March 11, 2011 Great Eastern Japan Disaster, The Edwin O. Reischauer Institute of Japanese Studies, Harvard University, January 24-25, 2013. [スライド (PDF)]

  • [口頭発表] 「東日本大震災における宗教者の支援活動と研究者の後方支援」Workshop: New Perspectives in the Study of Japanese Religion: Research from Kokugakuin University、ハーバード大学ライシャワー日本研究所、2013年1月23日。 [スライド (PDF)]

  • [辞典項目] 「バーチャル宗教」世界宗教百科事典編集委員会編、井上順孝責任編集『世界宗教百科事典』丸善出版、2012年、786-787。 [amazon.co.jp (HTML)]

  • [論文] 「宗教のインターネット活用が築くソーシャル・キャピタル」大谷栄一・藤本頼生編『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル2 地域社会をつくる宗教』明石書店、2012年12月、264-284。 [amazon.co.jp (HTML)]

    宗教によるインターネット活用がソーシャル・キャピタル形成へとつながる可能性について、伝統仏教寺院、神社などの例を参照し、地域社会の包摂性を高める可能性と、地域を越えた個人のつながりを深める可能性を検討する。

  • [口頭発表] 「被災地の神社と復興の過程」第3回「東日本大震災関連プロジェクト〜こころの再生に向けて」シンポジウム・研究会、京都大学こころの未来研究センター、2012年7月11日。 [シンポジウム・研究会逐語録 (PDF)]

  • [論文] 「都市生活における共存と神社の関わり: 東京「大塚まちの灯り」の試み」國學院大學研究開発推進センター編、古沢広祐責任編集『共存学: 文化・社会の多様性』弘文堂、2012年3月、89-105。 [amazon.co.jp (HTML)]

    現代の都市において生活者の間に信頼を築く営みを「共存」ととらえ、その拠点としての役割を神社に求めるとき、従来の自治的な相互扶助組織である町会や、祭礼における選択縁にもとづく有志グループだけでなく、特定の社会課題を明確に掲げた新しい活動主体による「橋渡し的」な社会関係資本の形成に注目する必要があるとして、「大塚まちの灯り」の試みを事例に挙げて考察する。

  • [書評] 「〈書評〉板井正斉著『ささえあいの神道文化』」『宗教研究』370 (2011): 117-122頁。

  • [論文] 「宗教文化資源としての地域神社: そのコンテクストの現在」国際宗教研究所編『現代宗教 2011 特集 現代文化の中の宗教伝統』秋山書店、2011年5月、45-58。 [amazon.co.jp (HTML)]

    現代社会において関心が寄せられる対象としての地域神社を宗教文化資源としてとらえ、その資源化の主体との関係、および資源の公共性に注目しながら、事例とそれをめぐるコンテクストを考察する。マス・メディアにより注目される神社、地域コミュニティと祭り、「新しい公共」の事例を見る。

  • [書籍] 阪本是丸・石井研士編『プレステップ神道学』弘文堂、2011年。(共著) [amazon.co.jp (HTML)]

    第12章「研究領域と関連諸学」の「神道と情報化社会」の節(147-148頁)を執筆。

  • [論文] "Preserving the Dignity of Shinto Shrines in the Age of the Internet: A Social Context Analysis." Japanese Religions on the Internet, E. Baffelli, I. Reader and B. Staemmler (eds.), Routledge, 2010. pp.62-79. [amazon.co.jp (HTML)]

  • [論文] 「神社とインターネットの結びつきの深層」石井研士編『神道はどこへいくか』ぺりかん社、2010年、253-269。 [amazon.co.jp (HTML)]

    神社は地域における共同生活の要となる時空間を提供してきたが、これが都市化や情報化により大きく変容しつつある。その変化のなかで神社のインターネット利用をとらえなおし、動的情報の生成、交流という観点からの分析を試みる。

  • [辞典項目] 「情報化」星野英紀・池上良正・氣多雅子・島薗進・鶴岡賀雄編『宗教学事典』丸善、2010年、580-581。 [amazon.co.jp (HTML)]

  • [口頭発表] 「宗教文化資源とまちづくりの諸相」日本宗教学会第69回学術大会、東洋大学、2010年9月5日。

  • [口頭発表] 「日米宗教思想の再構築: 思想空間法を用いた体系化の一例」(弓山達也・渡辺光一と共著)、情報処理学会第87回人文科学とコンピュータ研究会発表会、皇學館大学、2010年7月31日。

    宗教思想を構造的,体系的に把握しつつこれを調査によって精緻化するための第一歩として、宗教思想のコンセプト要素を研究書・論文と啓蒙的概説書をもとに収集し、研究者の視点と市井の視点を統合しつつデータベース上に再構築して思想構造のツリー状表現を描出した。その方法をとるに至った理由・背景と、具体的な構築方法を説明する。

  • [司会] シンポジウム「国際化に向き合う神社神道」(発題)瀧澤昌彦・渡邊大蔵・ヘィヴンズ・ノルマン・上田良光・岩橋克二(コメント)井上順孝(司会・コメント)菅浩二(討議司会)黒崎浩行、平成21年度國學院大學「特色ある教育研究」神道文化学部「国際化に対応した神道人育成のための基礎的調査と教材開発」、國學院大學、2010年2月21日。

  • [論文] 「情報化社会における宗教の社会貢献」(吉野航一・寺沢重法と共著)稲場圭信・櫻井義秀編『社会貢献する宗教』世界思想社、2009年、135-157。 [amazon.co.jp (HTML)]

    宗教の社会貢献に対する評価と、マス・メディアやインターネットなどの情報環境との関わりについて考察する。前半(吉野・寺沢)では、マス・メディアの宗教関係記事の分析を通じて、宗教の社会活動に関しては事実報道のみが伝えられ、宗教への期待や深い考察はみられない状況を描きだす。後半(黒崎)では、インターネットでは宗教団体自身が社会貢献活動について情報発信を行っているが、こうした静的情報と対比して、活動の当事者どうしの情報共有、情報交換によって活動の意味づけもまた生成、再定義される動的情報の可能性を指摘する。

  • [口頭発表] 「都市祭礼とコミュニティ意識」神道宗教学会第63回学術大会、國學院大學、2009年12月6日。

  • [司会] シンポジウム「地域コミュニティの変容と神社神道の社会的役割再考」(発題)櫻井治男・恩田守雄・筒井琢磨・板井正斉・小林宣彦(コメント)星野紘・茂木貞純、神道宗教学会第63回学術大会、國學院大學、2009年12月5日。

  • [項目記事] 「黒いオルフェ」、「三十四丁目の奇蹟」、「ファンシイダンス」井上順孝編『映画で学ぶ現代宗教』弘文堂、2009年、48-49、66-67、124-125。 [amazon.co.jp (HTML)]

    映画を楽しみながら宗教文化への理解を深めるための案内として編集された本で、3本の作品について内容の紹介と、宗教文化を読み解くという観点からの解説を加えた。

  • [口頭発表] 「祭礼の世代間継承がもつ福祉文化的性格」神道宗教学会第62回学術大会、國學院大學、2008年12月7日。

  • [口頭発表] 「地域づくりへの参加機会創出と神社祭礼―人吉市の事例から―」パネル「現代日本における地域活動と宗教文化の活用―神道と福祉の接点」、日本宗教学会第67回学術大会、筑波大学、2008年9月14日。 [要旨 (HTML)]

  • [論文] 「ヴァーチャル参拝のゆくえ」国際宗教研究所編『現代宗教 2008 特集 メディアが生み出す神々』秋山書店、2008年8月、107-119。 [amazon.co.jp (HTML)]

    2006年(平成18年)にマスコミで話題となった「ヴァーチャル参拝」をめぐって、P・レヴィによる「ヴァーチャルなもの」、「ヴァーチャル化」に関する議論を手がかりに、日本の近世から近現代にいたる「参拝のヴァーチャル化」の様相とそのなかでのメディアの役割をたどり、それらが祈願内容の前景化・分節化を促す一方で、かえって実際の身体的行為をも促すという「今ここ」への反転を生じさせるものであったことを指摘する。

  • [研究調査報告] 「インターネットにおける祈りの理解に向けて: 祈りをめぐる二つの志向性」 川端亮(研究代表者)『社会意識研究法としての言説データベースの構築とその利用: 宗教言説を事例として』(研究課題番号17330115)平成17年度〜平成19年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書、2008年3月、69-82。

    「宗教とインターネット」研究の新たな方向として、雑多な情報が混淆するコミュニケーション空間における宗教的な志向性の探究を掲げ、そのための手がかりとして、諸宗教に共通する基本的な宗教的行為である「祈り」について、宗教意識調査にもとづく分析を行い、「心の安らぎ志向」と「現世利益志向」という二つの主成分を見いだし、この視座をインターネット上の宗教的コミュニケーションの理解に役立てることを提案した。

  • [報告書] 『写真資料デジタル化の手引き 保存と研究活用のために』國學院大學研究開発推進機構日本文化研究所、2008年3月。(共著)

    國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」における写真資料デジタル化の基礎作業のなかで確立した知見を『手引き』として一冊にまとめ、写真資料の整理・アーカイビング、デジタル化、データベース化に関心をもつ諸機関や個人の参考に供した。

  • [研究調査報告] 「画像資料研究フォーラムX「人文科学と画像資料研究」―デジタル情報を生かした教材作成に向けて―」『國學院大學研究開発推進機構 プロジェクト研究報告 人文科学と画像資料研究』5、2008年3月、45-47。

    平成18年2月25日に行われた画像資料研究フォーラムX「デジタル情報を生かした教材作成にむけて」の開催目的、各発表者の要旨、共同討議の内容をまとめた。デジタル化された画像資料の教育利用のために、専門家、教育者、学習者という階層のそれぞれにおいてメタデータ記述の水準を維持しつつ相互に連携できるシステムの必要性が確認された。

  • [研究調査報告] 「学術資産のデジタルデータ化―記録保存と活用の狭間で―」『國學院大學研究開発推進機構 プロジェクト研究報告 人文科学と画像資料研究』5、2008年3月、107-109。

    國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」における画像資料デジタル化の作業プロセスをたどりなおし、資料に対する関心の方向という観点から、作業方針の確立過程を確認した。現状のウェブ公開の問題点を指摘し、今後はデジタル化・データベース化のメリットを活かした資料群間を横断的に検索・利用できる創発的なシステム構築が必要なことを述べた。

  • [口頭発表] 「地域づくりにおける参加機会創出と神社・祭礼―熊本県人吉市の事例から―」「宗教と社会」学会「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト第7回研究会、國學院大學、2008年3月22日。 [要旨 (HTML)]

  • [項目記事] 「「セカンドライフ」の中の仮想宗教の動き」渡邊直樹責任編集『宗教と現代がわかる本2008』平凡社、2008年3月、200-203。 [amazon.co.jp (HTML)]

  • [辞典項目] 「マクルーハン,マーシャル『メディア論―人間の拡張の諸相』」島薗進・石井研士・下田正弘・深澤英隆編『宗教学文献事典』弘文堂、2007年、365頁。 [amazon.co.jp (HTML)]

  • [口頭発表] 「インターネット上の宗教情報に対する研究視角」日本宗教学会第66回学術大会、2007年9月。 [配布資料 (PDF)]

  • [研究調査報告] 「教材としての画像資料の活用」『國學院大學日本文化研究所共同プロジェクト 研究報告 人文科学と画像資料研究 第4集』國學院大學、2007年3月、5-8。

    2006年2月に行われた、國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」のフォーラム「教材としての画像資料の活用」のまとめ。

  • [研究調査報告] 「学術資料データベースの活用を目指して」 『國學院大學日本文化研究所共同プロジェクト 研究報告 人文科学と画像資料研究 第4集』國學院大學、2007年3月、73-74。

    2006年3月に行われた、國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」のシンポジウム「画像資料研究の成果と展望―「学術資料アーカイブス」構築に向けて―」でのコメント発言要旨。

  • [研究調査報告] 「人文科学における画像データベースの公開・活用に関する技術的課題―國學院大學学術資料データベースの構築を踏まえて―」『國學院大學日本文化研究所共同プロジェクト 研究報告 人文科学と画像資料研究 第4集』國學院大學、2007年3月、131-136。

    國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」による「学術資料データベース」構築・公開の成果を踏まえて、技術的課題を考察する。たんにデジタル情報をインターネット空間に解き放つのではなく、「学び」を豊かにしていくためには、客観的な証拠にもとづいて学術資料としての価値をとらえた基礎作業が不可欠であり、そこでの成果と利用者とをうまく接合するインターフェイスを構築が必要だと述べた。

  • [項目記事] 「インターネットの中の宗教: Web 2.0と宗教のゆくえ」渡邊直樹責任編集『宗教と現代がわかる本2007』平凡社、2007年3月、164-167。 [amazon.co.jp (HTML)]

  • [口頭発表] 「学術資産のデジタルデータ化: 記録保存と活用の狭間で」國學院大學日本文化研究所 学術フロンティアによる共同プロジェクト「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」最終シンポジウム「画像資料アーカイヴスと人文科学―劣化画像は救えたか?―」、2007年2月10日。 [配布資料 (PDF)]

  • [研究調査報告] 「神道・日本文化に関するオンライン学術情報発信のシステム構築」(江島尚俊・武井順介・藤井弘章・大澤広嗣と共著)『神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成 研究報告III』文部科学省21世紀COEプログラム 國學院大學「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」、2007年1月、113-151。

    『神道事典』の改訂英訳オンライン版 Encyclopedia of Shinto について、システム構築の実作業を記した報告。人文系研究者が中心となった作業体制のあり方と、具体的な課題とその解決について詳細に記している。

  • [論文] 「インターネット文化のハイブリッド性と神社神道」『日本文化と神道』3、2006年12月、59-79。

    現代社会における神社神道の現状を研究する上でインターネットに焦点を当てることの有効性を検討した。まず、戦後の社会変動と神社神道との関わりをめぐる研究史においては、文化的領域における神社神道の再構築・再定義の動きの中に位置づけられうるとした。また、神社神道のインターネット利用の現状において、積極的利用と自主規制の間に生じている葛藤を見るさい、インターネット文化のハイブリッド的な性格を押さえる必要を指摘し、その上での利用・発信をメディア・リテラシーの問題の中に位置づけ、教育・研究に組み込む必要性を述べた。

  • [口頭発表] "'Prayer' as a focal concept for understanding commonalities among and differences between religions." Internet Research 7.0: Internet Convergences, Association of Internet Researchers, September 29 2006. [スライド (PDF)]

  • [口頭発表] 「祈りの類型論とその批判的文脈―鈴木大拙の神道・国学批判―」日本宗教学会第65回学術大会、2006年9月。 [配布資料 (PDF)]

  • [口頭発表] 「神社神道とインターネット―概観と問題提起」文部科学省21世紀COEプログラム 國學院大學「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」研究集会「現代社会における神社神道の現状―情報化社会と神社神道」2006年9月9日。

  • [書籍] 葛西賢太・島薗進・福嶋信吉・藤原聖子編『宗教学キーワード』有斐閣、2006年。(共著) [amazon.co.jp (HTML)]

    初学者が宗教に対して抱きそうな疑問を「問い」の形で提示し、これに関係するキーワードを中心に、基礎的な概念・学説と最新の議論を紹介した宗教学入門書。主に「第5章 政治と宗教の相克」と「第6章 現代社会における宗教」の一部を担当した。「メディア・情報化と宗教」ではメディア・情報技術を通じた宗教への関わりをめぐる論点を整理した。「家郷の喪失・回帰と宗教」では、家郷への回帰と連動する伝統宗教の取り組みを紹介した。

  • [研究調査報告] 「学術資料の公開」『國學院大學学術フロンティア事業 研究報告 人文科学と画像資料研究 第三集』國學院大學、2006年3月、7-10。

  • [口頭発表] 「祈願をめぐる研究教育とその効果」日本宗教学会第64回学術大会、2005年9月。

  • [口頭発表] "Jinja Shinto and the Internet: Jinja Shinto in Social Change and Jinja Websites." Panel Session "Religion and ICT in Japan" at the 19th World Congress of the International Association for the History of Religions, March 30, 2005.

    神社神道の情報通信技術利用について、ウェブサイトおよび携帯電話サイトの発信者に注目し、現実世界における神社の状況、情報通信技術の活用度、情報通信技術への批判的姿勢という3つの要因のせめぎあいとして分析する。

  • [口頭発表] 「学術資料の公開」國學院大學学術フロンティア事業「劣化画像の再生活用と資料化に関する基礎的研究」シンポジウム「國學院大學学術資料の活用―学術データベースの構築と今後―」2005年2月25日。 [プログラム (HTML)]

  • [辞典項目] 「インターネットと宗教」、「(コラム)インターネット占い」、「サイバー宗教」井上順孝編『現代宗教事典』弘文堂、2005年、39-40、46、168-169頁。 [amazon.co.jp (HTML)]

  • [論文] 「IT革命と仏教」藤井正雄編『仏教再生への道すじ』勉誠出版、2004年6月、156-172。 [amazon.co.jp (HTML)]

    2000年前後の「IT革命」の喧伝が過ぎ去って以降、日本の仏教界での情報技術利用の取り組みが、どのような転換を必要としているのかについて考察した。仏教界で開催されるシンポジウム等では、先端的な取り組みを推進してきた当事者が、インターネットを利用した寺院・宗派の活性化にはかえって懐疑的な発言をしている。現状の寺院を活性化するための情報技術利用ではなく、まず情報化を含む社会の変化に寺院はどう対応するのか、その取り組みの中に情報技術をどう位置づけるかという発想の転換が必要であり、そのような取り組みの事例を紹介した。

  • [エッセイなど] 「やまびこ 読書はいま」『神社新報』2743号、2004年5月31日。

    2年間、約3ヶ月おきにエッセイを掲載。

  • [研究調査報告] 「(展望) 宗教情報アーカイブARIによる学術成果の社会的共有」(渡辺光一・川端亮と共著)『宗教と社会』10、2004年6月、93-103。

  • [研究調査報告] 「メタデータ配信による画像資料活用の可能性」『國學院大學学術フロンティア事業 研究報告 人文科学と画像資料研究 第一集』國學院大學、2004年3月、11-17。 [全文 (PDF)]

    國學院大學学術フロンティア事業が構築してきた画像資料データベースをインターネット公開するさい、その広範で適切な運用を実現するためにどのような技術的な可能性があるか、について考察した。セマンティック・ウェブの技術動向と、個人利用者レベルでのウェブアプリケーションの普及動向を踏まえ、被リンク情報の可視化や画像ごとのメタデータ配信を実現することで、学術資料としての画像をインターネット上で適切に参照・利用する方向を促進することができるとした。

  • [研究調査報告] 「ネットを利用した『神道事典』英訳支援システムの構築と運用」(遠藤潤・平藤喜久子・吉永敦征と共著)『國學院大學21世紀COEプログラム 神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成 研究報告書』國學院大學、2003年12月、239-251。

  • [講義・講演] 「〈徳〉を伝えるメディア: 伝記・言行録と庶民教化」國學院大學日本文化研究所第26回「日本文化を知る講座」、2003年6月 (要約: 『國學院大學日本文化研究所報』40-3、2003年9月)。

  • [書籍] 井上順孝編『IT時代の宗教を考える』中外日報社・法蔵館、2003年。(共著) [amazon.co.jp (HTML)]

    情報技術の普及浸透が宗教にもたらす変化について、その実態の観察・分析と、倫理・技術面での考察を加えた小論集。実態の分析は、ホームページによる一方向的な発信と、メーリングリスト・掲示板などによる双方向的な交換の両者にまたがり、宗教教団がインターネットを利用するさいの実践的な提言も含まれる。「第4章2 電子認証」(168〜175頁)」を担当。電子認証技術についての解説を通じ、その背景にある信頼・信用構築の含意に考察を進めた。

  • [論文] 「高度情報化社会における「公共圏」と伝統宗教―神社神道のインターネット利用―石井研士 (研究代表者)『高度情報化社会と宗教に関する基礎的研究』平成11年度~14年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書、2003年3月、65-74。

    インターネット空間を新たな「公共圏」ととらえる議論があるが、他方、近代社会における私事化に対する伝統宗教の抵抗、公共的空間への再参加という動向も注目されている。この二つの流れを結びつけることは可能か、という視点のもと、神社神道におけるインターネット利用をめぐる次の3つの動きを挙げ、考察を加えた。すなわち、「バーチャル参拝」などの疑似的・遊戯的な利用に対する批判と自主規制、神道やナショナリズムをめぐる公共的な討議空間の形成、地域文化の発信地として神社の再発見の促進、の3点である。

  • [口頭発表] 「Web版神道用語グロッサリーの制作―オンライン文献の有効なプレゼンテーションの提案―」(井上順孝、ヘィヴンズ・ノルマンと共同) 情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会、2002年5月。

  • [研究調査報告] "Religious Uses of the Internet in Japan: The Social Context." Echoes of Peace 62 (2002): 7-9.

    日本宗教のインターネット利用の動向を紹介し、可能性として「個人への対応」、「社会問題に対する声明の積極的発信」、「地域の宗教的コミュニティの再構築」を考察。本号は「宗教とインターネット」特集で、ほかに Lorne L. Dawson、渡辺学、川橋範子、宮家準氏が寄稿している。

  • [口頭発表] 「日本の伝統宗教における地域コミュニティと情報化への対応」日本宗教学会第60回学術大会、2001年9月。

  • [書評] 「〈書評〉ポール・L・スワンソン、林淳編『異文化から見た日本宗教の世界』」『宗教研究』329 (2001): 349-355頁。

  • [口頭発表] "Japanese Traditional Religions and the Internet." 2nd International Convention of Asia Scholars、ベルリン、2001年8月。 [発表原稿 (PDF)]

  • [研究調査報告] 「〈最近の宗教動向〉国内の動向: IT活用を模索する宗教界」『国際宗教研究所ニュースレター』30 (01-1)、2001年4月、5-9。

  • [研究調査報告] 「インターネットと宗教に関する欧米の研究動向」『國學院大學日本文化研究所報』219、2001年3月、4-6。 [全文 (HTML)]

  • [口頭発表] 「(書評)吉田純氏著『インターネット空間の社会学』」「宗教と社会」学会「インターネットと宗教」プロジェクト研究会、2001年3月。 [配布資料 (PDF)]

  • [研究調査報告] 「コンピュータ・ネットワークの普及と宗教的行為の変容に関する調査研究(継続)」『電気通信普及財団研究調査報告書』15、2001年2月、8-14。(葛西賢太・川島堅二・田村貴紀・深水顕真と共著)

    コンピュータ・ネットワークの普及がもたらす宗教的行為の変容について、先行する研究と方法論の検討を通じて研究視角を提示し、さらに事例研究を行った。電子ネットワークの利用が当の宗教にとって本質的なものたりえているのかについての吟味が必要であること、それには、オンライン空間の観察ばかりでなく、担い手・参加者に焦点を当て、その意識・実践に対する面接・質問紙調査などの多角的なアプローチが不可欠であることを示した。

  • [論文] 「現代のメディア・コミュニケーションにおける宗教的共同性―キリスト教系メーリングリストの場合―」大谷栄一・川又俊則・菊池裕生編『構築される信念: 宗教社会学のアクチュアリティを求めて』ハーベスト社、2000年10月、86-109。 [amazon.co.jp (HTML)]

    現代のメディア・コミュニケーションは、時間・空間を越えた社会関係の構築を可能にし、さらに時間・空間に限定された状況をも再定義させる。この事態が宗教的な共同性のありかたに及ぼす影響について、キリスト教系のメーリングリストを事例として考察した。そこでは、時間に制約された同時的なコミュニケーションがめざされ、私的な話題が議論を活発化し、現実生活と同等のコミットメントが求められることが観察される。こうした特徴のなかに現実のキリスト教教会に対する批判的なダイナミズムを見ることができるとした。

  • [口頭発表] 「電子ネットワーキングと宗教―参加をめぐって―」日本宗教学会第59回学術大会、2000年9月。 [要約 (HTML)]

  • [エッセイなど] 「ドメイン名問題からみたインターネット その信頼性のゆらぎ」『神社新報』2563号、2000年7月24日。

  • [口頭発表] 「天理教のインターネット利用について」「宗教と社会」学会第8回学術大会、2000年6月。(田村貴紀と共同発表)

    『電子ネットワーキングの普及と宗教の変容』第10章「天理教のインターネット利用に関する試論」(田村貴紀) の調査結果と新たに行ったオンライングループのアンケート調査をもとにした分析。

  • [論文] 「インターネット上の宗教情報の現状: ホームページを中心に」国際宗教研究所編、井上順孝責任編集『インターネット時代の宗教』新書館、2000年6月、177-194。 [amazon.co.jp (HTML)]

    現代社会に生きる私たちは、メディアから信頼できる宗教情報を選び、批判的に分析する能力を身につけることが必要である。そのための準備作業として、日本の宗教団体の公式ホームページを中心に、インターネット上の宗教情報の現状を概観する。数量面では、現実社会の分布との大きな隔たり、個人や末端の組織による非公式な情報発信が先んじたこと、内容面では、全世界よりも国内・地域向け、ハイパーリンクのもつ政治的効果に対する配慮、双方向性への対応がまだ珍しいこと、が指摘できる。あわせて世界の宗教ホームページを概観する。

  • [報告書] 黒崎浩行(編)・葛西賢太・川島堅二・田村貴紀・深水顕真『電子ネットワーキングの普及と宗教の変容』國學院大學日本文化研究所、2000年3月。(編著) [紹介 (HTML)]

    インターネットの普及が既存の宗教にもたらす変化と新しい宗教性の形成を探るため、インターネット上のデータの蓄積と参与観察、インタビュー調査、アンケート調査を行った。神社神道、浄土真宗、キリスト教、天理教におけるインターネット利用に対する意識を明らかにし、またその社会的文脈を分析した。メーリングリストなどで表出する新しい宗教性について、宗教学的アプローチの可能性を考察した。

  • [論文] 「日本宗教におけるインターネット利用の社会的文脈」『國學院大學日本文化研究所紀要』85、2000年3月、579-592。

    日本宗教においてインターネットというメディアが置かれている社会的文脈を把握するため、インターネットを積極的に活用する大阪の単立神社と、教派神道教団本部のある神社ウェブサイトの運営者へのインタビュー調査を行った。大阪の単立神社では、地域社会の変動に応じ新たな地域住民と接点をもつための広報媒体としての位置づけが明確であった。教派神道教団本部の神社では、個人に帰結する教化のツールとして位置づけていた。いずれの運営者も宗教活動の源泉をインターネット内に置くことは避けていることを確認した。

  • [研究調査報告] 「コンピュータ・ネットワークの普及と宗教的行為の変容に関する調査研究」『電気通信普及財団研究調査報告書』14-I、2000年、143-153。(葛西賢太・田村貴紀・深水顕真と共著)

  • [口頭発表] 「日本の宗教教団におけるインターネット利用」日本宗教学会第58回学術大会、1999年9月。 [配布資料 (PDF)]

  • [書評] 「〈書評〉土佐昌樹著『インターネットと宗教』」『宗教研究』322 (1999): 204-207頁。

  • [企画] 第18回日本文化を知る講座「インターネットで学ぶ日本文化」國學院大學日本文化研究所・渋谷区教育委員会(共催)、1999年5月22・29日、6月5日・12日。

    企画と4回めの講演「情報化と宗教伝統のゆくえ―調査地としてのインターネット―」を担当。

  • [書籍] 『大学生のための情報リテラシー』大正大学情報教育研究会編、みち書房、1999年。(共著)

  • [論文] 「日本宗教のインターネット利用の比較分析に向けて―神社ウェブサイトの場合―」『國學院大學日本文化研究所紀要』83、1999年3月、421-435。

    日本の諸宗教のインターネット利用実態を比較しつつ把握できるように、ウェブサイトを定期的に収集し、その内容について、利用者は何ができるかという実践別の分類を試みた。その上で神社ウェブサイト群に焦点を当て、自己開示型が多く、相談等の相互作用的な利用がほとんどないことを指摘した。今後の課題として、相互作用型の利用実態をつかむことと、インターネットと他の諸コミュニケーション手段との間に教団・信者が設けている境界とその認識枠組を探るべきことを示した。

  • [エッセイなど] 「諸宗教のインターネット利用」『神社新報』2481号、1998年10月26日。 [全文 (HTML)]

  • [口頭発表] 「インターネットと宗教教団」日本宗教学会第57回学術大会、1998年9月。 [配布資料 (HTML)]

  • [パネリスト] 研修会「神社界インターネット利用の現状と未来―人文系のパソコン利用―」ShrineNet・神社オンラインネットワーク連盟共催、於矢先稲荷神社、1998年8月20日。 [配布資料 (HTML)]

  • [エッセイなど] 「〈私の研究視点〉デスクトップ宗教学は可能か」『国際宗教研究所ニュースレター』第17号(97-4)、1998年1月。 [全文 (HTML)]

  • [口頭発表] 「メディア・リテラシーと宗教をめぐる一考察」日本宗教学会第56回学術大会、1997年9月。

  • [口頭発表] 「人文科学研究におけるインターネット利用の現状と課題」國學院大學日本文化研究所所内研究会、1997年7月。 [要旨 (HTML)]

  • [口頭発表] 「固有性の把握をめぐって―堀一郎の日本仏教文化史研究―」近現代宗教研究批評の会第18回例会、1997年5月。 [要旨 (HTML)]

  • [論文] 「妙好人伝の地平と近代」小田淳一編『物語の発生学』第1号、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、1997年、41-50頁。

    「妙好人伝編纂史再考―大正期真宗信者言行録を手がかりにして―」(1994年) と 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」 (1995年) をもとに改稿したもの。前の2本と扱っているデータや論旨にほとんど違いがないので、ここでも公式にも、いままで業績に挙げてきませんでした。しかし、さしあたり私の妙好人伝研究の視点をもっともコンパクトに表明しているものなので、もし興味のある方がいらっしゃいましたら報告書を差し上げます。

  • [エッセイなど] 「〈往還〉宗教とメディア」『國學院大學日本文化研究所報』194号(33巻5号)、1997年1月。

  • [辞典項目] 「説教」・「隠し念仏」・「妙好人」鹿野政直・鶴見俊輔・中山茂編『民間学事典』事項編、三省堂、1997年。

  • [辞典項目] 「鈴木大拙」鹿野政直・鶴見俊輔・中山茂編『民間学事典』人名編、三省堂、1997年。

  • [論文] 「堀一郎の日本仏教文化史研究」『仏教文化学会紀要』4・5合併号、1996年11月。 [DOI (HTML)]

    日本仏教の固有性を把握しようとした堀一郎の戦前の「日本仏教の文化史的研究」を、同時代の学説史の文脈のなかでとらえなおし、宗教研究における固有なるものの把握をめぐる批判的な問いかけを提示する。

  • [口頭発表] 「ハワイにおける日系宗教の現状と課題―伝統仏教教団の場合―」日本宗教学会第55回学術大会、1996年9月。

    ハワイ日系社会において伝統仏教教団は市民志向と民族的アイデンティティ志向の中核を担ってきた。しかし個人の癒し志向など新しい動向がみられるなか、教団は信者の今日的な宗教的要請に応えるような組織構造や活動を有しているか。社会福祉活動と現地開教師(使)養成への取り組みをみることを通じて考察する。浄土宗総合研究所の調査にもとづく研究発表。同調査にもとづく、鷲見定信先生・武田道生先生による論文が、水谷幸正先生古稀記念会編『佛教教化研究』(思文閣出版、1998) に収められています。

  • [口頭発表] 「メディア・リテラシーと宗教をめぐる予備的考察」「宗教と社会」学会「情報時代と宗教」プロジェクト合宿、1996年8月。

  • [企画] ワークショップ「1980年代・宗教研究を読み直す―ポスト「宗社研」の課題と展望―」「宗教と社会」学会第4回学術大会、1996年6月。

    近現代宗教研究批評の会を母体として企画したワークショップ。私は報告2「「教え」研究の位相」を担当しました。

  • [書誌] 島薗進・磯前順一編『東京帝国大学神道研究室旧蔵書 目録および解説』東京堂出版、1996年。(共著)

    東京帝国大学文学部に存在した神道研究室の和漢蔵書844点の整理作業(1992~96年)の産物。神道研究室史と書籍解題からなる「第1部 解説」と、「第2部 東京帝国大学神道研究室旧蔵和漢書目録」、「付録 姉崎正治収集キリシタン関係書」で構成されている。共著者は編者のほかに池澤優・遠藤潤・小倉慈司・黒崎浩行・林淳・前川理子・宮崎賢太郎・宮田正彦・和田光俊。

  • [口頭発表] 「近代における伝記と共同体―真宗教団と妙好人伝を手がかりに―」日本宗教学会第54回学術大会、1995年11月。

    大正~昭和前期の真宗教団機関誌等の布教資料をもとに、教団独自のアイデンティティ確保という政策的意図からの「妙好人」の追求を考察する。

  • [口頭発表] 「大正・昭和前期の妙好人伝」近現代宗教研究批評の会第5回例会、1995年7月。

  • [論文] 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」『大正大学大学院研究論集』19、1995年3月。

    禅思想家である鈴木大拙の妙好人伝への接近について、「日本的霊性的自覚」の概念体系による体験主義と思想的アクチュアリティの追求という方向づけを分析し、妙好人を語り継ぐ場の共同性からの分離を問題提起する。[補足: この論文を書いたとき鈴木大拙における「霊性」の用語法を追いかけましたが、ここではその成果のごく一部しか盛り込んでいません。とくに盤珪の「霊明」との関連について触れる余裕がありませんでした (英語の spirituality との関連についてはもともと把握しませんでした)。最近「霊性」をキーワードとするワークショップ企画、研究会が起こっているので、どこかで絡められればと思っているのですが……。また、鈴木大拙など近代仏教知識人のもつイデオロギー性については、Robert H. Sharf の研究があることを知人から教わりました。これを執筆していたときにそれを知っていれば、もっと考察を深められたかもしれません。Cf. Robert H. Sharf, 1993 "The Zen of Japanese Nationalism," History of Religions 33(1): 1-43.]

  • [口頭発表] 「大正・昭和前期の妙好人伝と鈴木大拙」日本宗教学会第53回学術大会、1994年9月。

    『大正大学大学院論集』19(1995年3月)所収の同名論文とほぼ同一内容。

  • [口頭発表] 「妙好人伝の近代」日本近代仏教史研究会第2回夏期セミナー、1994年7月。

  • [論文] 「妙好人浅原才市の「書くこと」」『宗教手帖』第1巻第1号、1994年5月。 [全文 (HTML)]

    浅原才市の「歌」は、鈴木大拙ら大正~昭和期の仏教知識人によって純粋な内面的信仰のあらわれとして紹介され、念仏者の宗教体験の模範として共有されてきた。しかし、才市の「書く」という営みに即してみることを通じて、書くことそのものが本質的に救済体験と連関していることを摘出し、従来の読みの枠組をとりはらうべきことを示す。[補足: 『宗教手帖』は、大正大学大学院の小村出氏が発起人となり、大正大学宗教学研究室の有志によって1994年5月に発刊された雑誌です。現在、第2号(1995年2月)まで出ています。]

  • [論文] 「妙好人伝編纂史再考―大正期真宗信者言行録を手がかりにして―」『東京大学宗教学年報』11、1994年3月。 [書誌・全文 (HTML)]

    真宗篤信者の伝記である「妙好人伝」の成立・受容過程について、「妙好人」類型の登場、「伝」編纂の歴史性という視角から考察するさい、従来大正・昭和前期について信者の内面的な宗教体験の主題化という把握がなされてきた。本稿ではこれに対し「問答」の文書化という別のモチーフを提示する。菊藤明道編『妙好人研究集成』(法蔵館、2016年)に再録。

  • [口頭発表] 「妙好人伝研究の問題点―予備的考察―」日本宗教学会第52回学術大会、1993年9月。

    共同体が聖伝(宗教的伝記)を語り継ぐプロセスを、我々自身の読解までを規定するものとして批判的に探究することを課題として掲げ、妙好人伝研究を振り返る。