現代社会と神社
現代社会の諸課題とそれに応える神社の役割について調査研究し、「神社ネットワーク論」「神道と情報化社会」という授業科目で教育への還元を図っています。
東日本大震災関連
現在かかわっているプロジェクト・研究会
関連する仕事一覧
-
[論文] 재난지역의 축제와 기원을 지원하는 학생 자원봉사자와 종교학자. 다카쿠라 히로키 (高倉浩樹), 야마구치 무쓰미 (山口睦) (eds.), 왜 현장재난인문학인가 - 재난 이후 지역문화와 피해자의 민속지. 김경인, 임미선 (trans.), 도서출판 역락, 2023년 2월, 288-309. [出版社サイト(text/html)]
「被災地の祭り・祈りを支援する学生ボランティアと宗教学者」(高倉浩樹・山口睦編『震災後の地域文化と被災者の民俗誌:フィールド災害人文学の構築』新泉社、2018年1月、197-211)の韓国語版。
-
[分担執筆] 「第9章 神社を取り巻く多様な問題」 國學院大學神道文化学部編『プレステップ神道学〈第2版〉』弘文堂、2023年2月、108-117。 [amazon.co.jp(text/html)]
神社における信仰の基盤をなしていた地域社会が過疎化、少子高齢化などの影響により縮小・衰退局面にある。そのなかにあっても地域再生、防災・減災、福祉・ケアの資源として神道文化をとらえることができ、そのさい多様な担い手による連携が重要になっていることを記した。
-
[論文] The Inclusiveness of Festival Culture in the Post-Disaster Rural Community Restructuring Process. Translated by Dylan Luers Toda, Kokugakuin Japan Studies no.3, February 2022, 39-54. [PDF(application/pdf)]
「災害後の集落再編過程に見られる祭礼文化の包摂性」(『國學院大學紀要』59巻、2021年2月、15-28)の英訳。
-
[研究調査報告] 変化する災後の地域において宗教が担う持続性 『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』第15号、2021年3月、423-431。
平成29年度科学研究費助成事業基盤研究(C)「災害・復興と伝統文化の役割に関する学際的研究」(課題番号17K12620、研究代表者・古沢広祐)報告書の一部。東日本大震災の発生から6〜8年が経った2017〜2019年にかけての岩手県・宮城県における祭礼と宗教施設・宗教空間をとりあげ、地域コミュニティの再生や、自然環境を基盤とした交流人口の拡大といった復興課題に宗教文化が一定の役割を果たす一方で、復興から取りこぼされていく残余を受けとめるものとしての宗教の役割を示す事例についても指摘した。
-
[テーマセッション] 「ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの信仰のカタチ」 (黒崎浩行・佐藤壮広・君島彩子・司会:西村明)国際宗教研究所編『現代宗教2021』2021年3月、33-53。 [PDF(application/pdf)]
-
[論文] 「災害後の集落再編過程に見られる祭礼文化の包摂性」 『國學院大學紀要』第59巻、2021年2月、15-28。 [リポジトリ(text/html)]
東日本大震災の被災地域における祭礼の意義、役割を「社会的包摂」の観点から検討するため、集団移転がなしとげられた宮城県気仙沼市本吉町小泉地区における神社祭礼の神輿渡御コースの広域化の動きに注目し、祭礼組織と地域住民の自治組織の協力関係、幅広い年齢層からなる担い手、高齢者福祉施設での交流が見出されることから、集落再編過程の中での「社会的包摂」に向けた配慮、努力を跡づけるものであることを示した。
-
[司会] 令和2年度オンライン渋谷学シンポジウム「地域資源を活かした都市防災へ〜渋谷東地区と他地域から考える〜」 國學院大學研究開発推進機構研究開発推進センター、オンライン開催、(第1部)2020年11月16〜28日、(第2部)2020年11月28日。
-
[書籍] 『神道文化の現代的役割:地域再生・メディア・災害復興』 弘文堂、2019年12月。 [amazon.co.jp(text/html)]
祭りや伝統芸能など神道文化が果たしうる役割について、地域再生、メディア・コミュニケーション、災害復興の面から、実践のあり方やその担い手の認識に焦点を当てて問う。
-
[エッセイなど] 「防災が紡ぎ出す渋谷の人々のつながり」 國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会編『ブックレット渋谷学01』國學院大學研究開発推進センター、2019年2月、164-168。
-
[論文] 「福島県浜通り沿岸地域の復興と神社」 星野英紀・弓山達也編『東日本大震災後の宗教とコミュニティ』ハーベスト社、2019年2月、251-265。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災と、その後の復興に向けた動きの中で、地震・津波の被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた福島県浜通り沿岸地域に焦点を当て、そこにおける神社の役割を探る。当該地域は「不均等な復興」の状況にあることが指摘されるが、人びとの「避難」と「帰還」の挾間において、祭礼・芸能の継続や神社の再建が両者に向かう多様なベクトルを包含しうるものであることを示す。それを通じ、過去の同様の事例・問題との比較や、被災地域の復興に向けた神社および宗教文化の役割についてのこれからの展望に視野を拓くことを目指す。(『神道宗教』249号所収論文を改稿)
-
[論文] 「地域社会と神社・祭り: 人口減少と地域再生の中で」 堀江宗正責任編集『いま宗教に向きあう 1 現代日本の宗教事情 国内編I』岩波書店、2018年9月、55-72。
現代日本における人口減少と「地域再生」の動きの中での神社・祭りの動向を合理的に把握・分析するため、まず地域神社の研究史を振り返り、地域の社会構造に密着しつつ全体的な政治構造による規制を視野に収めた研究が重ねられてきたことを確認し、次に神社の氏子集団を把握するさいに前提となる村落二重構造論をめぐる議論を踏まえ、その上で、今日の神社・祭りの動向を地域住民の自治の再編とリンクした多様なパターンとしてとらえる必要性を提案した。
-
[論文] 「超高齢社会の到来と神社に関する意識への影響」 『第4回「神社に関する意識調査』報告書』神社本庁総合研究所、2018年6月、115-121。
神社本庁総合研究所が行った第4回「神社に関する意識調査」の結果を、「超高齢社会の到来」という観点から分析する。回答者の「年齢」に注目して10年前に行われた第3回の結果と比較すると、高齢者ほど神社への具体的かつ肯定的な印象をもつ人の割合が高い傾向があることは変わらないが、第3回の30〜40代に見られる低い傾向が今回の40〜50代に移行していることがわかる。高齢者単独または夫婦のみ世帯に注目して年中行事と氏神の認知および参拝頻度ならびに伊勢神宮の認知を分析すると、年中行事に関しては他の世帯に比べて全体的に低い割合となっているが、初詣・お正月に関しては有意差が見られず、氏神や伊勢神宮の認知は高い割合となっている。地域の神社や家庭の神棚が、高齢社会にともなう苦しみ、悩みに向き合うための回路を開いていると考えられる。
-
[論文] 「被災地の祭り・祈りを支援する学生ボランティアと宗教学者」 高倉浩樹・山口睦編『震災後の地域文化と被災者の民俗誌:フィールド災害人文学の構築』新泉社、2018年1月、197-211。 [Amazon.co.jp(text/html)]
地域社会の課題解決における神社・祭礼の意義やその新しい展開に関する研究教育を行ってきた筆者が、東日本大震災に際して、神社関係者と連携しつつ学生による祭り・祈りを支援するボランティア活動を模索してきた過程を振り返り、それが可能となった要因として大学・学部と神社界とのつながり、調査研究の中での関わりがあったことと、今後の継続性に課題を残していることを指摘する。
-
[論文] 「福島県浜通り沿岸地域の復興と神社」 『神道宗教』第249号、2018年1月、53-69。
平成二三年三月一一日に発生した東日本大震災と、その後の復興に向けた動きの中で、地震・津波の被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた福島県浜通り沿岸地域に焦点を当て、そこにおける神社の役割を探る。当該地域は「不均等な復興」の状況にあることが指摘されるが、人びとの「避難」と「帰還」の挾間において、祭礼・芸能の継続や神社の再建が両者に向かう多様なベクトルを包含しうるものであることを示す。それを通じ、過去の同様の事例・問題との比較や、被災地域の復興に向けた神社および宗教文化の役割についてのこれからの展望に視野を拓くことを目指す。
-
[論文] 「自然災害からの復興における宗教文化の位相 : 生業の持続・変化の観点から」 『宗教と社会貢献』7巻1号、2017年4月、1-17。 [リポジトリ(text/html)]
自然災害からの復興に果たす宗教文化の役割を検討するにあたり、「脆弱性/レジリエンス」パラダイムを採用し、レジリエンスと宗教文化との関連性をめぐる議論を参照する。次に、「復興」とは何か、という批判的な問いを含むものとして復興過程への宗教文化の関与を考えるにあたり、自然と人間との関わり、生業(subsistence)にリンクするものとしての宗教文化に期待が寄せられていることを見る。最後に、生業の持続・変化に関わる宗教文化の諸相を記し、宗教研究者を含む復興過程への関与を展望する。
-
[エッセイなど] 「【若木が丘だより】7年目の春」 『國學院大學学報』656号、10。 [PDF(application/pdf)]
-
[論文] 「渋谷の防災・減災と宗教文化」 國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会・上山和雄編著『渋谷 にぎわい空間を科学する』(渋谷学叢書5)雄山閣、2017年2月、209-228。 [amazon.co.jp(text/html)]
東日本大震災の記憶・教訓から、また首都直下型地震や南海トラフ地震が予想されることから、渋谷においても防災・減災はより身近で切実なものになっている。そのなかで、災害時の避難場所・避難所として宗教施設を開放するための協定締結、連携の取り組みや、地域の伝統行事への参加を通じた共助を「減災と言わない減災」として展開する取り組みをとりあげ、その可能性と課題を示す。
-
[書籍] 『災害支援ハンドブック: 宗教者の実践とその協働』 宗教者災害支援連絡会編、蓑輪顕量・稲場圭信・黒崎浩行・葛西賢太責任編集、春秋社、2016年6月。 [Amazon.co.jp(text/html)]
-
[論文] 「東日本大震災におけるコミュニティ復興と神社: 宮城県気仙沼市の事例から」 『國學院雑誌』116巻11号(通巻1303号)、2015年11月、17-29。 [リポジトリ(text/html)]
-
[エッセイなど] 「まつりの力」 『在家佛教』761号(64巻10号)、2015年10月、38-43。 [掲載号目次(text/html)]
-
[口頭発表] 「コミュニティ復興の課題と神社: 宮城県気仙沼市の事例から」 日本宗教学会第74回学術大会、創価大学、2015年9月5日。
-
[研究調査報告] 「福島県相馬市・南相馬市の神社と津波伝承に係る調査報告」 平成24年度 公益財団法人三菱財団人文科学助成金研究 研究成果報告書(ID:24224)『延喜式内社を中心とした神社と自然災害伝承の宗教史的研究』研究代表者 藤本頼生、2014年9月、81-84。
-
[エッセイなど] 「【談話室】つながりの中での学び」 『國學院雑誌』第115巻第9号、2014年9月、32-33。
-
[口頭発表] 「災害支援と記憶継承における情報ネットワークの役割と宗教」 日本宗教学会第73回学術大会、同志社大学、2014年9月13日。
-
[新聞投稿記事] 「福島県南相馬市の神社における災害の記憶継承と地域再生の祈り」 『神社新報』3203号、2014年3月10日。
神道宗教学会平成25年度パネル発表「神道と自然災害 神社に遺された自然災害伝承から見る」の発表要旨。東日本大震災による津波・原発事故を被った福島県南相馬市の神社における、災害の記憶継承と地域再生の祈りのための取り組みを報告。
-
[項目記事] 「被災地の神社と祭りの復興」 渡邉直樹責任編集『宗教と現代がわかる本2014』平凡社、2014年3月、124-127。 [amazon.co.jp(text/html)]
東日本大震災における神社の被災と復旧・復興、祭りや民俗芸能の復興に関する動きを紹介。
-
[論文] 「復興の困難さと神社神道」 国際宗教研究所編『現代宗教2014』国際宗教研究所、2014年3月、227-248。 [本文(application/pdf)]
被災地の復興への寄与ではなく、復興の困難さに地域・自然とともに直面しつつ、復興とは何かという問い直しのなかにあるものとして、神社復旧支援活動、祭りと民俗芸能の復活、祈りの支援の動きをとらえ、考察する。
-
[論文] 「(研究ノート)災害と神社関係絵葉書: 仙台平野から相馬地方まで」 國學院大學研究開発推進機構学術資料センター編『学術資料センター絵葉書資料目録〈青森・岩手・宮城・福島〉: 宮地直一旧蔵資料・神道資料館所蔵資料』國學院大學研究開発推進機構学術資料センター、2014年2月、167-169。
東日本大震災により被災した地域のうち、宮城県仙台市以南から福島県南相馬市にかけて、本目録所載の神社関係絵葉書資料に写っている景観と現在との異同を挙げつつ、被災地の復興・再生に向けた諸実践のなかで本資料を活かすことを提案する。
-
[論文] 「神社神道の活動」 稲場圭信・黒崎浩行編『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル4 震災復興と宗教』明石書店、2013年4月、63-87。 [amazon.co.jp(text/html)]
東日本大震災において、被災地の神社は地域住民の相互扶助の場として、また地域を超えた救援の拠点として機能しえたこと、再生・復興の困難さを地域とともに抱えつつ「ふるさと」を未来につなぐ役割を果たそうとしていることを、現地訪問による事例から述べる。
-
[書籍] 『叢書 宗教とソーシャル・キャピタル4 震災復興と宗教』 (稲場圭信・黒崎浩行編)明石書店、2013年4月。 [amazon.co.jp(text/html)]
宗教がソーシャル・キャピタル(社会関係資本)になるのかどうかを問う叢書の4巻目として、東日本大震災の被災地・被災者支援と復興の過程における宗教の役割を検討する。
-
[論文] 「渋谷の住宅地と神社祭礼」 石井研士/國學院大學研究開発推進センター渋谷学研究会編著『渋谷学叢書3 渋谷の神々』雄山閣、2013年3月、117-143。 [amazon.co.jp(text/html)]
現代社会において町内会・自治会の活動に新たな支え合い、社会包摂への期待がかけられている中で、渋谷の住宅地における祭礼の意義を検討する。
-
[口頭発表] "Relief Activities of Religious Organizations." International Conference: Opportunities and Challenges of Participatory Digital Archives: Lessons from the March 11, 2011 Great Eastern Japan Disaster, The Edwin O. Reischauer Institute of Japanese Studies, Harvard University, January 24-25, 2013. [スライド(application/pdf)]
-
[口頭発表] 「東日本大震災における宗教者の支援活動と研究者の後方支援」 Workshop: New Perspectives in the Study of Japanese Religion: Research from Kokugakuin University、ハーバード大学ライシャワー日本研究所、2013年1月23日。 [スライド(application/pdf)]
-
[口頭発表] 「被災地の神社と復興の過程」 第3回「東日本大震災関連プロジェクト〜こころの再生に向けて」シンポジウム・研究会、京都大学こころの未来研究センター、2012年7月11日。 [シンポジウム・研究会逐語録(application/pdf)]
-
[論文] 「都市生活における共存と神社の関わり: 東京「大塚まちの灯り」の試み」 國學院大學研究開発推進センター編、古沢広祐責任編集『共存学: 文化・社会の多様性』弘文堂、2012年3月、89-105。 [amazon.co.jp(text/html)]
現代の都市において生活者の間に信頼を築く営みを「共存」ととらえ、その拠点としての役割を神社に求めるとき、従来の自治的な相互扶助組織である町会や、祭礼における選択縁にもとづく有志グループだけでなく、特定の社会課題を明確に掲げた新しい活動主体による「橋渡し的」な社会関係資本の形成に注目する必要があるとして、「大塚まちの灯り」の試みを事例に挙げて考察する。
-
[書評] 「〈書評〉板井正斉著『ささえあいの神道文化』」 『宗教研究』370 (2011): 117-122頁。
-
[論文] 「宗教文化資源としての地域神社: そのコンテクストの現在」 国際宗教研究所編『現代宗教 2011 特集 現代文化の中の宗教伝統』秋山書店、2011年5月、45-58。 [amazon.co.jp(text/html)]
現代社会において関心が寄せられる対象としての地域神社を宗教文化資源としてとらえ、その資源化の主体との関係、および資源の公共性に注目しながら、事例とそれをめぐるコンテクストを考察する。マス・メディアにより注目される神社、地域コミュニティと祭り、「新しい公共」の事例を見る。
-
[書籍] 阪本是丸・石井研士編『プレステップ神道学』 弘文堂、2011年。(共著) [amazon.co.jp(text/html)]
第12章「研究領域と関連諸学」の「神道と情報化社会」の節(147-148頁)を執筆。
-
[論文] "Preserving the Dignity of Shinto Shrines in the Age of the Internet: A Social Context Analysis." Japanese Religions on the Internet, E. Baffelli, I. Reader and B. Staemmler (eds.), Routledge, 2010. pp.62-79. [amazon.co.jp(text/html)]
-
[論文] 「神社とインターネットの結びつきの深層」 石井研士編『神道はどこへいくか』ぺりかん社、2010年、253-269。 [amazon.co.jp(text/html)]
神社は地域における共同生活の要となる時空間を提供してきたが、これが都市化や情報化により大きく変容しつつある。その変化のなかで神社のインターネット利用をとらえなおし、動的情報の生成、交流という観点からの分析を試みる。
-
[口頭発表] 「宗教文化資源とまちづくりの諸相」 日本宗教学会第69回学術大会、東洋大学、2010年9月5日。
-
[司会] シンポジウム「国際化に向き合う神社神道」 (発題)瀧澤昌彦・渡邊大蔵・ヘィヴンズ・ノルマン・上田良光・岩橋克二(コメント)井上順孝(司会・コメント)菅浩二(討議司会)黒崎浩行、平成21年度國學院大學「特色ある教育研究」神道文化学部「国際化に対応した神道人育成のための基礎的調査と教材開発」、國學院大學、2010年2月21日。
-
[口頭発表] 「都市祭礼とコミュニティ意識」 神道宗教学会第63回学術大会、國學院大學、2009年12月6日。
-
[司会] シンポジウム「地域コミュニティの変容と神社神道の社会的役割再考」 (発題)櫻井治男・恩田守雄・筒井琢磨・板井正斉・小林宣彦(コメント)星野紘・茂木貞純、神道宗教学会第63回学術大会、國學院大學、2009年12月5日。
-
[口頭発表] 「祭礼の世代間継承がもつ福祉文化的性格」 神道宗教学会第62回学術大会、國學院大學、2008年12月7日。
-
[口頭発表] 「地域づくりへの参加機会創出と神社祭礼―人吉市の事例から―」 パネル「現代日本における地域活動と宗教文化の活用―神道と福祉の接点」、日本宗教学会第67回学術大会、筑波大学、2008年9月14日。 [要旨(text/html)]
-
[口頭発表] 「地域づくりにおける参加機会創出と神社・祭礼―熊本県人吉市の事例から―」 「宗教と社会」学会「宗教の社会貢献活動研究」プロジェクト第7回研究会、國學院大學、2008年3月22日。 [要旨(text/html)]
-
[論文] 「インターネット文化のハイブリッド性と神社神道」 『日本文化と神道』3、2006年12月、59-79。
現代社会における神社神道の現状を研究する上でインターネットに焦点を当てることの有効性を検討した。まず、戦後の社会変動と神社神道との関わりをめぐる研究史においては、文化的領域における神社神道の再構築・再定義の動きの中に位置づけられうるとした。また、神社神道のインターネット利用の現状において、積極的利用と自主規制の間に生じている葛藤を見るさい、インターネット文化のハイブリッド的な性格を押さえる必要を指摘し、その上での利用・発信をメディア・リテラシーの問題の中に位置づけ、教育・研究に組み込む必要性を述べた。
-
[口頭発表] 「神社神道とインターネット―概観と問題提起」 文部科学省21世紀COEプログラム 國學院大學「神道と日本文化の国学的研究発信の拠点形成」研究集会「現代社会における神社神道の現状―情報化社会と神社神道」2006年9月9日。
-
[口頭発表] Jinja Shinto and the Internet: Jinja Shinto in Social Change and Jinja Websites Panel Session "Religion and ICT in Japan" at the 19th World Congress of the International Association for the History of Religions, March 30, 2005.
神社神道の情報通信技術利用について、ウェブサイトおよび携帯電話サイトの発信者に注目し、現実世界における神社の状況、情報通信技術の活用度、情報通信技術への批判的姿勢という3つの要因のせめぎあいとして分析する。
-
[論文] 「高度情報化社会における「公共圏」と伝統宗教―神社神道のインターネット利用― 石井研士 (研究代表者)『高度情報化社会と宗教に関する基礎的研究』平成11年度~14年度科学研究費補助金基盤研究(B)(2)研究成果報告書、2003年3月、65-74。
インターネット空間を新たな「公共圏」ととらえる議論があるが、他方、近代社会における私事化に対する伝統宗教の抵抗、公共的空間への再参加という動向も注目されている。この二つの流れを結びつけることは可能か、という視点のもと、神社神道におけるインターネット利用をめぐる次の3つの動きを挙げ、考察を加えた。すなわち、「バーチャル参拝」などの疑似的・遊戯的な利用に対する批判と自主規制、神道やナショナリズムをめぐる公共的な討議空間の形成、地域文化の発信地として神社の再発見の促進、の3点である。
-
[口頭発表] 「日本の伝統宗教における地域コミュニティと情報化への対応」 日本宗教学会第60回学術大会、2001年9月。
-
[論文] 「日本宗教におけるインターネット利用の社会的文脈」 『國學院大學日本文化研究所紀要』85、2000年3月、579-592。
日本宗教においてインターネットというメディアが置かれている社会的文脈を把握するため、インターネットを積極的に活用する大阪の単立神社と、教派神道教団本部のある神社ウェブサイトの運営者へのインタビュー調査を行った。大阪の単立神社では、地域社会の変動に応じ新たな地域住民と接点をもつための広報媒体としての位置づけが明確であった。教派神道教団本部の神社では、個人に帰結する教化のツールとして位置づけていた。いずれの運営者も宗教活動の源泉をインターネット内に置くことは避けていることを確認した。
-
[論文] 「日本宗教のインターネット利用の比較分析に向けて―神社ウェブサイトの場合―」 『國學院大學日本文化研究所紀要』83、1999年3月、421-435。
日本の諸宗教のインターネット利用実態を比較しつつ把握できるように、ウェブサイトを定期的に収集し、その内容について、利用者は何ができるかという実践別の分類を試みた。その上で神社ウェブサイト群に焦点を当て、自己開示型が多く、相談等の相互作用的な利用がほとんどないことを指摘した。今後の課題として、相互作用型の利用実態をつかむことと、インターネットと他の諸コミュニケーション手段との間に教団・信者が設けている境界とその認識枠組を探るべきことを示した。
-
[パネリスト] 研修会「神社界インターネット利用の現状と未来―人文系のパソコン利用―」 ShrineNet・神社オンラインネットワーク連盟共催、於矢先稲荷神社、1998年8月20日。 [配布資料(text/html)]
関連するお知らせ・雑記
Copyright © 2021 KUROSAKI Hiroyuki.
<noir (at) st.rim.or.jp>
<hkuro (at) kokugakuin.ac.jp>