小笠原博毅・山本敦久編『反東京オリンピック宣言』

(2016-09-05)

小笠原博毅・山本敦久編『反東京オリンピック宣言』読了。

イギリスの文化地理学者フィル・コーエンの「ありがとう、でももう結構―オリンピック協約の贈与と負債」が面白かった。

2012年のロンドン大会とその後のイースト・エンド地区を研究した本On the Wrong Side of the Track: East London and the Post Olympics (2013) の部分訳。オリンピック事業主体と開催市の住民、アスリートなどとの関係を、モラル・エコノミー、市場経済、ポリティカル・エコノミーの交差のなかで描き出すというもので、人類学者デヴィッド・グレーバーの議論を基にしているという。

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