保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』

(2018-07-13)

しばらく前から読みたかった本、保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践』(岩波現代文庫)をようやく読了。

アボリジニのおじいさんが地面に小枝を使って図示しながら語る植民地史を、「神話」や「記憶」としてではなく、あくまで「歴史」として真摯に聴くということ。

歴史学の書だが、本文中に何度か出てくる「ポスト・セキュラー」、「霊性(スピリチュアリティ)」の語から、宗教学・宗教研究にとっても重要な課題を投げかけているように思う。

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