山内明美『こども東北学』

(2017-06-21)

山内明美さんの『こども東北学』を再読する。

先週末に訪れた三陸沿岸の町で、あのとき小学校を卒業した子どもが、国際赤十字の人との交流を経て、看護系の大学に進んだという話を聞いた。また、これは学報にも書いたが、請戸の子が福祉系の大学に進んだというニュースもあった。

そういうわけで、子どもに語りかけているこの本をもう一度読んでおきたいと思った。

本書に記されているように、食と農業・漁業を自らの身体の延長のように受け取っている人がどれだけいるかはわからないが、少なくともあのときの心身の苦しみと癒しが人生の選択に大きく影響した子どもはいるのだと思う。

タグ: 東日本大震災, 書評

タグ 東日本大震災 を含む記事

タグ 書評 を含む記事