ヴァージニア・ウルフの言葉「未来は暗い」

(2018-09-12)

レベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』読了。

このタイトルの第1章もガツンと来るが、第6章「ウルフの闇」がそれ以上に印象深い。

ヴァージニア・ウルフの日記からの次の一節で始まる。

未来は暗い。思うにそれが、未来にとって最良の形なのだ。

ウルフはこの言葉で「不可知のものに知らず知らず踏み込んでゆくことの価値」・「利点」を表しているという。この話はソルニットの別の著作『ウォークス 歩くことの精神史』でも展開されている。

アイズレー・ブラザーズにFootsteps in the Darkという曲があり、ライムスターも同じタイトルの曲を2015年に出しているが、その中に「コンマ1秒先の闇を駆け抜けろ」という歌詞が出てくる。さらに「主観ショットオンリーで観客は自分のみ」という歌詞も。

ちょうどこれと同じようなセリフを、昨日録画していた『ルパン三世 Part 5』でルパン三世が言っていた。「俺って人生の視聴者は俺だけだ。だったら俺が続きを見たくなるような物語じゃないと意味がないだろう?」

このシリーズではネットの集合知によってすべての人間についての情報が(その信頼度も含めて)瞬時に共有される世界にルパン一味が追いつめられていく様が描かれている。

訳知り顔で立ちふさがる男たちもそれと同じだと言える。

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